2025-08-03
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【完全版】無料で受けられるEQテスト7選と結果の活かし方

なぜ今「EQ」を測るのか

リモートワークや副業が当たり前になり、職場・家庭・地域という境界が曖昧になった現代では、感情を読み解き、他者と協調しながら成果を出す力=EQ(Emotional Intelligence Quotient) が、IQ以上に強いインパクトを持ち始めています。ハーバード・ビジネス・レビューの調査でも、管理職の約90%が「EQの高い部下はプロジェクトを前倒しで完了させる傾向にある」と回答しています。

しかし、自分のEQを客観的に把握する機会は意外と少ないものです。そこで本記事では完全無料で受けられる最新EQテスト を紹介し、その結果を採用担当者観点でどう活かすかまで掘り下げます。

EQとは何か ― IQとの違いを整理

EQは「感情を知覚・理解・調整し、行動に活かす総合的能力」。提唱者であるサロヴェイ&メイヤーの研究をベースに、下記4項目で説明されることが多いです。ゴールマンが著書『Emotional Intelligence』でビジネス文脈に導入したことで世界的に普及しました。

  1. 感情の知覚と表出
  2. 感情を思考に統合
  3. 感情の理解
  4. 感情の調整

よく比較される「IQ」との違いは下記となり、両者は補完関係にあり、ハイパフォーマーは「IQ平均+EQ平均以上」という調査もあります

IQ=論理的問題解決や記憶力など“頭脳のスペック”
EQ=感情の扱い方や共感性など“人間関係のスペック”

EQテストを受ける4つのメリット

  1. 自己認識の向上 – 感情のトリガーを知り、ストレス源を可視化できる
  2. コミュニケーション精度の改善 – 相手の感情を先読みし、提案や交渉を円滑にできる
  3. リーダーシップ強化 – 部下のモチベーション把握とチーム雰囲気の調整に役立つ
  4. キャリア&就活での差別化 – 一部企業は採用・評価プロセスでEQ指標を導入している

また採用プロセスにEQテストを組み込むと、まず書類や学歴だけでは把握しづらい協働・共感力を数値で可視化できるため、一次スクリーニング段階でカルチャーフィット度を高精度に判別できます。次に、テスト結果が示す弱点や強みを起点に面接質問を個別最適化できるため、限られた時間でも候補者の本質的なソフトスキルを深掘りできます。さらに、既存メンバーのEQプロファイルと突き合わせて配属先を決めれば、チーム内でリーダーシップや共感性が補完し合う構成をデータドリブンに設計でき、組織ダイナミクスの最適化につながります。

【2025年最新版】無料EQテスト7選を徹底比較

No テスト名 質問数・所要時間 特徴・強み 推奨ユーザー
EQ適性検査(シーズ/Okajob) 25問・約5分 25尺度を1問1度で測定。ライスケール付きで信頼性を簡易チェック 就活・転職前の自己分析に
EQ測定(ARealMe) 10問・約5分 ゲーミフィケーション設計&スマホ最適化。スコア表示が200点満点で直感的 “診断ゲーム感覚”でまず試したい人
EQ診断(CommuTest) 約30問・8〜10分 ※6側面評価 公認心理師監修。自己理解/感情理解/感情利用などを丁寧にフィードバック カウンセリング視点を重視する人
EQ診断テスト(Hitostat) 40問・3分 5構成要素を短時間で測定。多言語対応で海外メンバーとも共有しやすい グローバルチームのメンバー
EQテスト.biz(EQテスト) 22問・約6分 10因子(対自/対他特性)を算出。偏差値表示で相対位置がわかる リーダー・マネジャー層
Vonvon 感性指数テスト 12問前後・4分 SNS連携が簡単。診断結果をシェアしやすい 友人と気軽に盛り上がりたい人
SEI EQ検査(Xlabo) 16問・3分 3領域×コンピテンシーを提示。ビジネス・リーダー向け 体系的にキャリア課題を知りたい人

テスト比較から見えた選び方のコツ

  • 短時間×スマホ完結を重視…②④
  • 診断レポートの深さを重視…①③⑤
  • シェアやバズを狙う…⑥
  • ビジネス適性の視点…③⑤⑦

EQテストの選び方 ― 3ステップチェックリスト

  • 測りたい領域を明確にする
    • 対人コミュニケーション重視→共感や社会的スキルを細かく出してくれる③⑤
    • リーダーシップ重視→動機付けや遠心力を扱う⑦
  • 結果表示形式を確認する
    • 偏差値・百分位で“自分の立ち位置”を把握したい→⑤
    • 具体的な行動アドバイスが欲しい→①③
  • データの再現性(信頼性)を見る
    • ライ・スケールや尺度公開がある①
    • 公認心理師/専門家監修③

採用担当者がテスト結果を活かす5つのステップ

  1. 基準値とのギャップを把握し“採用要件マップ”に落とし込む
    1. 自社のカルチャーや職種に必須のEQ要素(例:協調性・感情調整力・共感力)をあらかじめ定義し、テスト結果と照合してギャップを数値化。
    2. ギャップが大きい領域を「追加面接で深掘り」「入社後研修で補完」など対応方針にラベリングしておく。
  2. 面接シナリオをパーソナライズして“弱点検証”と“強み実演”を設計
    1. 低スコア項目には行動事例を問うシチュエーション質問を用意。
    2. 高スコア項目は実演の場(ロールプレイやグループディスカッション)で強みを可視化し、採用判断のエビデンスを強化。
  3. 既存チームのEQプロファイルと照合し“配属シミュレーション”を実施
    1. 候補者のスコアを既存メンバーの平均値と比較し、リーダーシップ・調整役・アイデア創出など役割補完が期待できる組み合わせをデータで仮想配置。
    2. ミスマッチが想定される場合は、入社時点でメンター配置やペアリングを検討。
  4. 総合評価シートに“EQウェイト”を設定し意思決定を数値化
    1. 技術テストや職歴評価と同じフォーマットにEQ項目を追加し、ポジションごとに重みづけ(例:営業職=20%、エンジニア職=10%)。
    2. 面接官の主観に依存しがちな“人柄評価”を定量化し、合否判断の透明性と説明責任を担保。
  5. オファー後~オンボーディングで“パーソナル育成プラン”を即時共有
    1. 内定通知時に「入社後最初の90日で伸ばすEQスキル」と「サポート施策」(例:感情調整力向上のためのメンタリング)を提示。
    2. 入社直後に再テストのタイミングを設定し、育成効果を測定してPDCAを回すことで早期戦力化と定着率向上を両立。

よくある質問(FAQ)

Q1. テスト結果が毎回違うのはなぜ?

EQは“状態特性”も含むため、体調・環境ストレスで±10%ほど変動するのが一般的です。1〜2週間空けて平均を取ると安定します。

Q2. 企業の採用で使われることは?

実際に外資コンサルや一部人材企業では、簡易EQスクリーニングを一次選考に導入しています。非公開ケースも多いため、自己測定して弱点を補強しておくと安心です。

Q3. 英語のチームメンバーとも共有したい

④Hitostatは多言語切替がワンクリック。②ARealMeも英語版あり、スコア基準が共通なのでグローバル比較しやすいです

採用の悩みを根本から解決したい企業様へ

Zen X株式会社では、EQ測定を含む包括的なタレントアセスメントツール「ZenTest」を提供しています。スキル・行動特性・EQなどを多面的に可視化し、採用判断の精度向上を支援します。また、採用戦略の設計から実務代行まで対応する「ZenStrategy」により、採用プロセス全体の最適化も可能です。採用でお悩みの企業様は、ぜひ一度無料相談をご活用ください。

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